2009年 01月 22日
誰が被害者なのか(15) |
これまでの経緯(5)
「人権無視」!これが実態だ!
本日、信頼できる筋から入った情報によれば、今月の10~11日に行われた「橘井堂」が行った職員採用のための面接の結果、労働組合幹部を含む21名が不採用になったということだ。
多くの雇用を公共事業に頼っていた津和野町では建設会社の倒産、経営規模の縮小は避けられず、これまでかなりの職場がなくなった。
また、町の貴重な財源であった観光収入も、ここでも先人の遺産を食いつぶすだけの自治体経営しかできなかったツケによる入込客の大幅な減少により、雇用環境は急激に悪化している。
それに加え、世界恐慌の影響による不況はこれから本格化するというのがマスコミの共通した予測だ。これからの再就職は極めて困難なことは容易に予測されることだが、これといった雇用対策も身勝手・無能・無責任な体質を露呈した町長には、最早望むべくもない。
面接による選抜基準がどのようなものであったかは不明だが、職員組合の幹部の不採用からおよその察しはつく。それにしても身勝手な上に無能な町長・副町長、無責任極まりない厚生連の幹部は何の痛みも感じないのだろうか。
また、何時もは、「働く者の人権を守れ!」と声高に主張する町職員組合が、こうした理不尽に仕組まれた倒産劇を知っていながら、そこで働いていた労働者が故なく失職していくのを見ながら、何の支援もしないのか。公務員以外の労働者には「人権」はないととでもいうのか。なんとも情けないことだ。
なんとも都合のよい破産劇
さて、話を悪質な「計画倒産」に戻そう。
普通、組織が破産すれば、当然のことだが組織の持っている財産はすべて整理され、債務の返済に充てられる。経営責任者も応分の責任を負うことになる。債務の連帯保証人となっていることがほとんどだからだ。
ところが、今回の場合、当時の厚生連幹部と当時の町村長が連帯保証をしていたが、町が買い取ったお金で一般債権を整理したから、経営責任者も無傷、他の連帯保証人も無傷のままだ。
こんな都合のよい破産がどこにあるか。常識があれば、誰だって不審に思うだろう。
残った債務は、退職金の未払いを含む労働債権と、医療施設に食材や備品を納入していた市中業者の売掛金がほとんどだ。こんな理不尽な話はそうあるものではない。
市中の業者も「公立」になって、経営も黒字になったということで安心していた矢先の破産で大変だろう。詐欺にあったようなものだ。
それにもまして気の毒なのは、この茶番に振り回された職員だろう。破産したのは12月12日だから資産は既に町に売却して何も残っていない。町から入ったお金は一般債務の返済に充てられ、残ったのは7億円の労働債務だけ。こんな悪質な行為を町民は許すのか。
町長は、「町には一切責任はありません。」、厚生連は、「後のことはすべて管財人にお任せしていますから・・・」
町が13億円で購入する段階で病院は診療所へ移行すると決めていたのだろう。
「給与改革等の提案を職員に提案したが、職員に動揺が広がり、看護師14名が相次いで退職。その後も退職申し出が相次いだことから、病棟閉鎖や収益減による経営破たんは避けられないと判断した・・・」というのが厚生連の破産の理由だと当時の新聞は報じている。
町民は、町営になったし、「橘井堂」もあるし、後のことはあまり心配しなくても・・・と思ったのだろうが、そうはいかない。
「人権無視」!これが実態だ!
本日、信頼できる筋から入った情報によれば、今月の10~11日に行われた「橘井堂」が行った職員採用のための面接の結果、労働組合幹部を含む21名が不採用になったということだ。
多くの雇用を公共事業に頼っていた津和野町では建設会社の倒産、経営規模の縮小は避けられず、これまでかなりの職場がなくなった。
また、町の貴重な財源であった観光収入も、ここでも先人の遺産を食いつぶすだけの自治体経営しかできなかったツケによる入込客の大幅な減少により、雇用環境は急激に悪化している。
それに加え、世界恐慌の影響による不況はこれから本格化するというのがマスコミの共通した予測だ。これからの再就職は極めて困難なことは容易に予測されることだが、これといった雇用対策も身勝手・無能・無責任な体質を露呈した町長には、最早望むべくもない。
面接による選抜基準がどのようなものであったかは不明だが、職員組合の幹部の不採用からおよその察しはつく。それにしても身勝手な上に無能な町長・副町長、無責任極まりない厚生連の幹部は何の痛みも感じないのだろうか。
また、何時もは、「働く者の人権を守れ!」と声高に主張する町職員組合が、こうした理不尽に仕組まれた倒産劇を知っていながら、そこで働いていた労働者が故なく失職していくのを見ながら、何の支援もしないのか。公務員以外の労働者には「人権」はないととでもいうのか。なんとも情けないことだ。
なんとも都合のよい破産劇
さて、話を悪質な「計画倒産」に戻そう。
普通、組織が破産すれば、当然のことだが組織の持っている財産はすべて整理され、債務の返済に充てられる。経営責任者も応分の責任を負うことになる。債務の連帯保証人となっていることがほとんどだからだ。
ところが、今回の場合、当時の厚生連幹部と当時の町村長が連帯保証をしていたが、町が買い取ったお金で一般債権を整理したから、経営責任者も無傷、他の連帯保証人も無傷のままだ。
こんな都合のよい破産がどこにあるか。常識があれば、誰だって不審に思うだろう。
残った債務は、退職金の未払いを含む労働債権と、医療施設に食材や備品を納入していた市中業者の売掛金がほとんどだ。こんな理不尽な話はそうあるものではない。
市中の業者も「公立」になって、経営も黒字になったということで安心していた矢先の破産で大変だろう。詐欺にあったようなものだ。
それにもまして気の毒なのは、この茶番に振り回された職員だろう。破産したのは12月12日だから資産は既に町に売却して何も残っていない。町から入ったお金は一般債務の返済に充てられ、残ったのは7億円の労働債務だけ。こんな悪質な行為を町民は許すのか。
町長は、「町には一切責任はありません。」、厚生連は、「後のことはすべて管財人にお任せしていますから・・・」
町が13億円で購入する段階で病院は診療所へ移行すると決めていたのだろう。
「給与改革等の提案を職員に提案したが、職員に動揺が広がり、看護師14名が相次いで退職。その後も退職申し出が相次いだことから、病棟閉鎖や収益減による経営破たんは避けられないと判断した・・・」というのが厚生連の破産の理由だと当時の新聞は報じている。
町民は、町営になったし、「橘井堂」もあるし、後のことはあまり心配しなくても・・・と思ったのだろうが、そうはいかない。
by nakayama-yutaka
| 2009-01-22 23:28
| 津和野厚生連病院破産
|
Comments(2)
Commented
by
フリーです
at 2009-01-23 13:02
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取材報告。橘井堂の異常行動が飛び込んできた。履歴書を出していない者や面接なしで採用通知が送られてきた職員がいるという噂。残念ながら自身の目で書類等の確認ができていない。しかし今回の記事に「21名の不採用」とあるので、その一方で「書類が出ていない者などに採用通知を送った」という事実確認がなされれば、間違いなく背任行為で裁かれるであろう。そんなデキレースに付き合わされては元職員もたまったものではない。確認作業を急ぎたい。
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by
フリーですさんへ
at 2009-01-23 22:16
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情報通ですね。ところが実際はもっと早い19日から「なぜあの人が採用、不採用?」というような反応が町内でちらほら聞かれていました。デキレースという言葉の意味はよく分かりませんが「裏では決まっていたこと」という意味でいいでしょうか?
お金の事などは分かりませんが、中島町や須山院長先生のおかげで何もかも壊れゆく可能性があることが分かりました。ただ、そんなこの町にもがんばっている人がいることを忘れないでください。悪いほうばかり見ないで、がんばっている側の取材もして欲しいです。私は、先日雪の日に病院の前の雪かきをしていた人などが、こういう所でほめられるといいと思います。そういう人の津和野共存病院への気持ちなどをきちんと聞いて、きちんと町民に伝えてあげれば、もっと気持ちのいい町になるんじゃないかなと思います。
お金の事などは分かりませんが、中島町や須山院長先生のおかげで何もかも壊れゆく可能性があることが分かりました。ただ、そんなこの町にもがんばっている人がいることを忘れないでください。悪いほうばかり見ないで、がんばっている側の取材もして欲しいです。私は、先日雪の日に病院の前の雪かきをしていた人などが、こういう所でほめられるといいと思います。そういう人の津和野共存病院への気持ちなどをきちんと聞いて、きちんと町民に伝えてあげれば、もっと気持ちのいい町になるんじゃないかなと思います。