2008年 12月 22日
副市長人事など |
今議会でも副市長の提案見送り!
理由は、前回同様に「議会の理解を得るに至っていない。」というものだが、市長は今議会の一般質問で、選挙公約のほとんどを来年度から実施すると繰り返し答弁している。これからの約3ヵ月間、予算編成を行いながら、公約の実現に向けて体制を整えるのは至難なことだろう。
望まれる思い切った人事構想
その上、事務方トップの総務部長が健康上の理由で今年一杯で辞職することが確実になっている。また、これに続いて複数の部長級の職員が既に辞表を出していると噂されているが、辞表を出して数ヶ月も居座るようなことは考えられないので真偽のほどはわからないが、何れにしても大幅な人事異動は避けられそうもない。
しかし、これまでの取材を通じて得た感触では、総務部長をはじめとして、部長級に相応しい人材はそう多くはいない。課長職すら務まらない「名ばかり課長」がごろごろしているのが現実だから、市長も頭が痛いことだろう。
しかし、公約のトップには、「市政改革」が挙げられている。これには当然機構改革も含まれているのだから、この際、思いきった機構の見直しを行い、これまでの年功序列による人事の硬直化を廃止すべきではないか。管理能力のない管理職の陰で、有り余る能力を発揮できない人材は数多くいる。
どうせ、役所の「人事考課制度」は、いくらいじってみたところで中途半端なものにしかならない。民間企業並みの厳しい制度を導入しようとしても、組合が反発するのは分っている。それなら最初から高い能力を求められるポストには、年齢は関係なく高い能力を持つ人材を据える方が早い。これなら労使協定もなにもないのだから組合の抵抗もないし、市民のためにもなるし、若い職員のやる気も出るだろう。
急がれる副市長人事
副市長制度は、地方分権や地方行政改革の流れに沿い、また、市町村長の市町村運営・政策立案体制(トップマネジメント)を強化・再構築すべきとの意味合いで、従前の助役の権限を強化・明確化を目的として、助役を廃して新たに設置されたものだ。
少子高齢化、財源不足、産業振興策の不在のなかで、益田市に求められている副市長は、単に行政実務に通じているだけでなく、企画力がなければ務まらないし、実行力が伴わないと困る。
それだけの条件に当てはまる人材であれば女性でも構わないが、企画力だけ先走ってもあちこちで摩擦が起きるだけだ。議会もそのあたりを危惧して今回の副市長提案に反発したのであろう。それはそれなりに評価できるのではないか。
新聞報道によれば、市長は議会との調整によっては人選変更もあり得る考えもあるようだから、予算編成をはじめ、新年度を迎えるにあたり、やるべきことは非常に多い。これまでの迷走ぶりを考えれば、とてもこの難局を市長一人で乗り越えることは難しいだろう。
場合によっては議会とも協議し、人選を急いで体制を整えるべきだ。臨時議会は何時でも開催できる。そこで同意を得ればすむことだ。
教育委員会改革
副市長人事と異なり、教育長人事は何の抵抗もなく決まったようだ。巷では、別の候補者の名前も取りざたされ、これに与する議員もいたようだが、表だって異論を述べるようなことはなかった。
本紙も、新教育長についていくらか取材したが、悪評は一切聞かなかった。正義感の強いバランスのとれた人柄だという。それだからこそ島根県の教育監まで務めたのだろうが、こうした人材が益田市の教育長に就任するのは市民にとっては喜ばしいことだ。
市長の公約の中には「教育委員会改革」もある。具体的なところまで踏み込んだものではないが、法の許す範囲での改革すべき課題は少なくない。
現行の、公民館と地区振興センターの併設の弊害はよく耳にするところだ。もちろん、学力低下もこのまま放置はできないだろう。大阪府知事が提唱して話題になっている小中学生の「携帯電話」の取り扱いなども注目される。
硬骨漢と評判の高い新教育長に期待したい。
蛇 足
ところで、麻生首相は、「医者には非常識な人が多い。」と発言してマスコミに叩かれたが、知り合いの医者でさえ「その通り」だと言っていた。
本紙のような立場では、「教員には非常識な人が多い。」と書いても叩かれることはないから書くが、昔と違って「教員には非常識な人が多い。」のは確かなようだ。始末が悪いのは、傍から見れば非常識な教員ほど、自分はそうではないと思い込み、常識を外れた権利意識を振り回す。
そう言えば、議会の中にも一人いたのを思い出したが、この議員の一般質問の議事録を読んで、読者には判断してもらいたい。(答弁も含めて判断していただきたい。)
平成20年第459回 9月定例会
理由は、前回同様に「議会の理解を得るに至っていない。」というものだが、市長は今議会の一般質問で、選挙公約のほとんどを来年度から実施すると繰り返し答弁している。これからの約3ヵ月間、予算編成を行いながら、公約の実現に向けて体制を整えるのは至難なことだろう。
望まれる思い切った人事構想
その上、事務方トップの総務部長が健康上の理由で今年一杯で辞職することが確実になっている。また、これに続いて複数の部長級の職員が既に辞表を出していると噂されているが、辞表を出して数ヶ月も居座るようなことは考えられないので真偽のほどはわからないが、何れにしても大幅な人事異動は避けられそうもない。
しかし、これまでの取材を通じて得た感触では、総務部長をはじめとして、部長級に相応しい人材はそう多くはいない。課長職すら務まらない「名ばかり課長」がごろごろしているのが現実だから、市長も頭が痛いことだろう。
しかし、公約のトップには、「市政改革」が挙げられている。これには当然機構改革も含まれているのだから、この際、思いきった機構の見直しを行い、これまでの年功序列による人事の硬直化を廃止すべきではないか。管理能力のない管理職の陰で、有り余る能力を発揮できない人材は数多くいる。
どうせ、役所の「人事考課制度」は、いくらいじってみたところで中途半端なものにしかならない。民間企業並みの厳しい制度を導入しようとしても、組合が反発するのは分っている。それなら最初から高い能力を求められるポストには、年齢は関係なく高い能力を持つ人材を据える方が早い。これなら労使協定もなにもないのだから組合の抵抗もないし、市民のためにもなるし、若い職員のやる気も出るだろう。
急がれる副市長人事
副市長制度は、地方分権や地方行政改革の流れに沿い、また、市町村長の市町村運営・政策立案体制(トップマネジメント)を強化・再構築すべきとの意味合いで、従前の助役の権限を強化・明確化を目的として、助役を廃して新たに設置されたものだ。
少子高齢化、財源不足、産業振興策の不在のなかで、益田市に求められている副市長は、単に行政実務に通じているだけでなく、企画力がなければ務まらないし、実行力が伴わないと困る。
それだけの条件に当てはまる人材であれば女性でも構わないが、企画力だけ先走ってもあちこちで摩擦が起きるだけだ。議会もそのあたりを危惧して今回の副市長提案に反発したのであろう。それはそれなりに評価できるのではないか。
新聞報道によれば、市長は議会との調整によっては人選変更もあり得る考えもあるようだから、予算編成をはじめ、新年度を迎えるにあたり、やるべきことは非常に多い。これまでの迷走ぶりを考えれば、とてもこの難局を市長一人で乗り越えることは難しいだろう。
場合によっては議会とも協議し、人選を急いで体制を整えるべきだ。臨時議会は何時でも開催できる。そこで同意を得ればすむことだ。
教育委員会改革
副市長人事と異なり、教育長人事は何の抵抗もなく決まったようだ。巷では、別の候補者の名前も取りざたされ、これに与する議員もいたようだが、表だって異論を述べるようなことはなかった。
本紙も、新教育長についていくらか取材したが、悪評は一切聞かなかった。正義感の強いバランスのとれた人柄だという。それだからこそ島根県の教育監まで務めたのだろうが、こうした人材が益田市の教育長に就任するのは市民にとっては喜ばしいことだ。
市長の公約の中には「教育委員会改革」もある。具体的なところまで踏み込んだものではないが、法の許す範囲での改革すべき課題は少なくない。
現行の、公民館と地区振興センターの併設の弊害はよく耳にするところだ。もちろん、学力低下もこのまま放置はできないだろう。大阪府知事が提唱して話題になっている小中学生の「携帯電話」の取り扱いなども注目される。
硬骨漢と評判の高い新教育長に期待したい。
蛇 足
ところで、麻生首相は、「医者には非常識な人が多い。」と発言してマスコミに叩かれたが、知り合いの医者でさえ「その通り」だと言っていた。
本紙のような立場では、「教員には非常識な人が多い。」と書いても叩かれることはないから書くが、昔と違って「教員には非常識な人が多い。」のは確かなようだ。始末が悪いのは、傍から見れば非常識な教員ほど、自分はそうではないと思い込み、常識を外れた権利意識を振り回す。
そう言えば、議会の中にも一人いたのを思い出したが、この議員の一般質問の議事録を読んで、読者には判断してもらいたい。(答弁も含めて判断していただきたい。)
平成20年第459回 9月定例会
by nakayama-yutaka
| 2008-12-22 17:18
| 益田市政
|
Comments(4)
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定読者
at 2008-12-21 13:24
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>そう言えば、議会の中にも一人いたのを思い出したが、この議員の一般質問の議事録を読んで、読者には判断してもらいたい。(答弁も含めて判断していただきたい。)
よーわからん。誰のことですか?
よーわからん。誰のことですか?
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nakayama-yutaka at 2008-12-21 16:53
末尾の「平成20年第459回 9月定例会」のところをクリックしてください。質問者が該当者です。「行政が、若者の集える場所を作れ!」と要求して、市長が、「若者が行政に頼って集まる場所を作ってもらうようではダメだ。」と答えると、「同感だ!」と言ったりしています。
他にも、こんなことを議会で論じるのか、と思うような自治会の会議よりレベルの低い質問のオンパレードです。
他にも、こんなことを議会で論じるのか、と思うような自治会の会議よりレベルの低い質問のオンパレードです。
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この先まだまだ市民
at 2008-12-26 17:18
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nakayama-yutaka at 2008-12-31 02:28
確かに、「これが部長か?」、「これで課長か?」という人材が多いのに驚きます。人材枯渇の印象は免れません。取材をしていても腹立たしいことが多いですが、これが現実です。こんな時に議会でもしっかりしていれば救いようもあるのですが、学芸会に八百長ですから、財政の危機宣言より人材の危機宣言の方が先ですな。