2008年 12月 08日
副市長人事 |
今日から一般質問
今日から今年最後の12月議会の一般質問が始まる。年明けには、景気対策の大型補正予算が出てくることは確実で、他の自治体はその分捕りに大忙しのようだが、無策の益田市には全く関係ない。公務員は楽でよいが、市民はたまったものではない。そのような政府の動きを知ってか知らずか、これに触れるような質問は見当たらない。
傍聴していて呆れるか眠くなるような場違いな質問が多いような気もするが、それはそれなりに明日から速報をお届けする。
女性副市長 再提案か?!
12月議会で最も注目すべき議題の一つは「副市長」の選任だろう。前回の9月議会には、市長が提案する前に議会の予想外の反発があり、見送られた経過がある。しかし、トップセールスを売り物にして出張の多い市長の不在は、決裁の遅れが生じるなど益田市の事務・事業の円滑な進捗を妨げているようだ。何れにしても、市長の権限に属する事務のうち委任を受けたものについて執行できると規定されている「副市長」の存在は不可欠なのだが、その話題が巷には聞こえてこない。
12月の一般質問で、副市長人事について市長に質す議員がいないというのも奇異な感じがしたので、議会関係者に聞いてみると、市長提案がありそうだという。そして、候補者は前回と同じ女性ではないか、ということだ。
今の益田市に必要な副市長とは?
市長はよほど女性副市長にこだわりがあるようだが、当面は行政実務に明るい人材の登用だろう。当然のことだが、行政実務の中には組合対策もある。先の組合交渉で、市長は労働関係法令に疎いところを突かれ、協議事項の白紙撤回を余儀なくされた。この失敗からどれだけ学習したかは分らないが、労使交渉の世界はそう甘いものではない。
複数の副市長を置ける大規模自治体なら「まちづくり」専門の副市長もよいが、益田市に必要なのはある程度のオールラウンドプレイヤーだ。とにかく、多方面にわたる経験と知識を持ち、過酷な労務に耐えられる人材は、男女を問わずそう多く存在するわけではない。
まずは、そのような人材の確保だ。それなら女性であろうと男性であろうと議会も同意するだろう。議会も、ただ闇雲に女性だから反対というわけではないという。議会は議会なりに、前回候補に挙がった女性の調査はしているようだ。その結果、今の益田市の副市長としては相応しくない人材だと判断した結果だという議員が多い。
アメリカ次期大統領のバラク・オバラは、経験と実力とを兼ね備えた閣僚人事を次々と発表している。派手な政策も、事務方が地味な条件整備を行わなければ実行に移すことはできない。ある程度、自分に足らざるものを自覚しているからだろう。市長や市長の「お話をお受けした」候補者にこの自覚があるのだろうか。
今回、仮に前回と同じ候補者が副市長として提案され、議会の同意が得られなかったとしても、理は議会にあると思われる。さて、どうなるか。これも今議会の注目すべきところだ。
かわべ まゆみのブログ
*『福原慎太郎さんのお話を私が、お受けした理由』
今日から今年最後の12月議会の一般質問が始まる。年明けには、景気対策の大型補正予算が出てくることは確実で、他の自治体はその分捕りに大忙しのようだが、無策の益田市には全く関係ない。公務員は楽でよいが、市民はたまったものではない。そのような政府の動きを知ってか知らずか、これに触れるような質問は見当たらない。
傍聴していて呆れるか眠くなるような場違いな質問が多いような気もするが、それはそれなりに明日から速報をお届けする。
女性副市長 再提案か?!
12月議会で最も注目すべき議題の一つは「副市長」の選任だろう。前回の9月議会には、市長が提案する前に議会の予想外の反発があり、見送られた経過がある。しかし、トップセールスを売り物にして出張の多い市長の不在は、決裁の遅れが生じるなど益田市の事務・事業の円滑な進捗を妨げているようだ。何れにしても、市長の権限に属する事務のうち委任を受けたものについて執行できると規定されている「副市長」の存在は不可欠なのだが、その話題が巷には聞こえてこない。
12月の一般質問で、副市長人事について市長に質す議員がいないというのも奇異な感じがしたので、議会関係者に聞いてみると、市長提案がありそうだという。そして、候補者は前回と同じ女性ではないか、ということだ。
今の益田市に必要な副市長とは?
市長はよほど女性副市長にこだわりがあるようだが、当面は行政実務に明るい人材の登用だろう。当然のことだが、行政実務の中には組合対策もある。先の組合交渉で、市長は労働関係法令に疎いところを突かれ、協議事項の白紙撤回を余儀なくされた。この失敗からどれだけ学習したかは分らないが、労使交渉の世界はそう甘いものではない。
複数の副市長を置ける大規模自治体なら「まちづくり」専門の副市長もよいが、益田市に必要なのはある程度のオールラウンドプレイヤーだ。とにかく、多方面にわたる経験と知識を持ち、過酷な労務に耐えられる人材は、男女を問わずそう多く存在するわけではない。
まずは、そのような人材の確保だ。それなら女性であろうと男性であろうと議会も同意するだろう。議会も、ただ闇雲に女性だから反対というわけではないという。議会は議会なりに、前回候補に挙がった女性の調査はしているようだ。その結果、今の益田市の副市長としては相応しくない人材だと判断した結果だという議員が多い。
アメリカ次期大統領のバラク・オバラは、経験と実力とを兼ね備えた閣僚人事を次々と発表している。派手な政策も、事務方が地味な条件整備を行わなければ実行に移すことはできない。ある程度、自分に足らざるものを自覚しているからだろう。市長や市長の「お話をお受けした」候補者にこの自覚があるのだろうか。
今回、仮に前回と同じ候補者が副市長として提案され、議会の同意が得られなかったとしても、理は議会にあると思われる。さて、どうなるか。これも今議会の注目すべきところだ。
かわべ まゆみのブログ
*『福原慎太郎さんのお話を私が、お受けした理由』
by nakayama-yutaka
| 2008-12-08 06:28
| 益田市議会
|
Comments(4)
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マスダ士民
at 2008-12-10 23:36
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福原市長が公約に掲げた①「職員半減サービス倍増」、②「女性副市長」の実現が難しそうですね。
①については、「職員が減ると残った職員一人一人が、一生懸命仕事をする。」と市長が言ったそうですが、私はそういう側面よりも、「余裕のなくなった職員が、いい加減な仕事をする。」という心配のほうが大きいような気がします。
また、②については、「女性にこだわっているわけではない。」と言ったらしいですが、「何のことだか。」って感じですね。
誰かのコメントに「市長に協力して、やりたい事を実現させてあげれば。」という趣旨のものがありましたが、何がやりたいのかさっぱり見えません。と言うよりは、とんだ期待はずれというところですね。
どうせなら、「副市長の職は自分が兼ねる。」ぐらい言ってみればいいのに・・・・。(組織が機能しなくなるでしょうが。)
①については、「職員が減ると残った職員一人一人が、一生懸命仕事をする。」と市長が言ったそうですが、私はそういう側面よりも、「余裕のなくなった職員が、いい加減な仕事をする。」という心配のほうが大きいような気がします。
また、②については、「女性にこだわっているわけではない。」と言ったらしいですが、「何のことだか。」って感じですね。
誰かのコメントに「市長に協力して、やりたい事を実現させてあげれば。」という趣旨のものがありましたが、何がやりたいのかさっぱり見えません。と言うよりは、とんだ期待はずれというところですね。
どうせなら、「副市長の職は自分が兼ねる。」ぐらい言ってみればいいのに・・・・。(組織が機能しなくなるでしょうが。)
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nakayama-yutaka at 2008-12-11 00:56
市長自身も変革を雄弁に語るのと、変革を実施することとの差異の大きさを感じているのではないでしょうか。
正直なところ、本紙もかなり期待していたのですが、麻生さんと同じで、ここまで底が割れてくると復活は困難でしょう。今までロクに職員教育もしてきていませんから、職員の再生も困難ですね。今さら外部から登用しようとしても、現状把握のできる有能な人材であれば応じる人もいないでしょう。
議会でもしっかりしていればまた違った展開もあったのでしょうが、今のレベルではとても無理ですから、早い時機の市長・議員の同日選挙をやる方が傷が浅くてすむのですが、問題は、そこまでの行動を起こせるほど市民が成熟しているかどうかです。
正直なところ、本紙もかなり期待していたのですが、麻生さんと同じで、ここまで底が割れてくると復活は困難でしょう。今までロクに職員教育もしてきていませんから、職員の再生も困難ですね。今さら外部から登用しようとしても、現状把握のできる有能な人材であれば応じる人もいないでしょう。
議会でもしっかりしていればまた違った展開もあったのでしょうが、今のレベルではとても無理ですから、早い時機の市長・議員の同日選挙をやる方が傷が浅くてすむのですが、問題は、そこまでの行動を起こせるほど市民が成熟しているかどうかです。
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マスダ士民
at 2008-12-11 21:33
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ある人が、「その国や地域のトップの言動が粗野だと、その国や地域の人々もまた粗野になる。」と言っていましたが、最近連日のように報道されている異常な犯罪がそれなのかと少し恐ろしくなりました。
益田の地域でそういう事件が起こらないことを祈るばかりです。
益田の地域でそういう事件が起こらないことを祈るばかりです。
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nakayama-yutaka at 2008-12-12 01:06
春日荘事件で、社協の理事会が刑事訴訟を決定する前、ただ一人反対した理事がいました。それが議員をやっているんですから、これも異常でしょう。
なにしろ、旧美都町社協の時代から、不祥事のもみ消しばかりしていたようですから、正常な感覚がマヒしているのでしょう。
なにしろ、旧美都町社協の時代から、不祥事のもみ消しばかりしていたようですから、正常な感覚がマヒしているのでしょう。