2008年 03月 28日
組合長辞任 |
石川組合長辞任、喜島仁理事が就任
職員の切望が結実、理事会もこれを承認
長沢トンネル工事の工事残土から基準度を超える砒素が検出されたことで、発注者の島根県は同工事の中止を発表した。高津川流域住民は同漁協の対応を注視していたが、3月20日に開催された総会でこのことに触れる議論はなかった。
そもそも、組合員をはじめ、流域住民に重大な影響を与えかねないこうした議題が、総会の席で議論にならないということ自体不自然なことではないのだろうか。
もちろん、住民説明もなく、理事会への報告もなく水面下で進められていた、益田興産の三星採石場で津和野の新昭和トンネル工事から排出される砒素を含んだ工事残土を洗浄する、といったことに関することの議論もなかったというのだから、なんとも奇妙な話である。
しかし、このことに関しても、正月の初寄り合いなどで、「採石場がある三星自冶会が同意すれば組合としても同意する。」という石川組合長の発言が取りざたされ、組合長としての指導力に欠けた発言であり、組合員の意見集約もしないで、個人が勝手に組合としての意思表示をすることは容認できない、との意見が飛び交っていた。
また、総会前に、石川組合長のワンマン経営、特に恣意的な人事をちらつかせたパワハラには耐えられないと、秘かに理事らに相談する職員もいたこともあって、何人かの理事・組合員が署名押印した「石川組合長の辞任を要求する陳情書」を総会で取り上げるよう組合に提出していた。
しかし、3月20日に開催された総会では、事前に石川組合長の意図を受けた第三支部長が、緊急動議として滔滔と組合長擁護の発言を行い、なぜか事前に提出されていた石川組合長の辞任を要求する「陳情書」も議題に取り上げられることはなかった。
総会の後行われた「理事会」でも、数人の理事から組合長の辞任を要求する「陳情書」が無視されたことに関する発言はあったものの、「既に決着済みである!」という一部理事の発言で、本格的な議論にはならず、雑談程度で終わった。
この理事会の内容を知った同職員らは、近日中に開催される予定の臨時理事会までに理事の説得に奔走。理事会の前日までに理事11名中9名の説得にこぎつけ、石川組合長の辞任を求める「請願書」に署名捺印し、理事会の議題とすることとなった。
同理事会は今月末に開催され、島根県から指摘されていた「蟠竜湖の漁業権取得にかかる定款変更」の議題を終え、石川理事長辞任要求の議事に入り、組合長の退席で議事は進行した。
理事会の要請を受けて、職員7名中、管理職を含む5名が「辞表」を携えて理事会に出席。理事にこれまでの理不尽な人事管理の経過などを訴えた。なかには涙しながら、現状のままでは辞職せざるをえない現状を説明した女性職員もいた。
しかし、上領議長は、「石川組合長が今後は職員の意向に耳を傾ける」と言ったら現組合長続行をお願いしたい、などと発言し、議長の発言として相応しくないと出席理事から叱咤される一幕もあったが、理事会は基本的に石川組合長に対して辞任要求をすることを決議した。
その後、再び入室した石川組合長に議事経過を伝える途中、組合長は自ら「辞める」と捨てゼリフを残して席を立ち、事実上の自主辞任ということで幕を閉じた。
後任には斎藤理事ら理事多数の推薦で「喜島仁理事」(62歳)が代表理事新組合長に就任した。
喜島新代表理事組合長は就任の抱負として、「『職員の待遇改善』、『定款の処理等登記上の問題』、『流域工事保障交渉の建設協会委託の見直し』、『砒素対策」、『研究補助金の獲得』、『販売システムの構築』『風評被害』等々の問題を直ちに解決していかなければならない。このため、順次職員や組合員の意見をよく聞き、理事会にはかりながらこれに対応していく。」と抱負を語り、最後に、要は組合員をはじめ、流域住民全体の利益を最優先としながらも、「日本一きれいな高津川」は圏域全体の宝であり、環境の保護保全に全力を尽したいとしめくくった。
因みに、同組合の現在組合員は、2,092名(遊漁者を含めた年間操業延人数 約8万人)
主要取扱品 あゆ 16t モクズガニ 3.5t うなぎ 1.5t /年間
年間取扱量 鮮魚販売 42,000千円(鮮魚あゆ、うなぎ、モクズガニ他)
加工品販売 29,000千円(冷凍あゆ、うるか、焼きあゆ、甘露煮他)
指導事業 90,000千円(賦課、行使料、遊漁料、補助金、補償料 他)
自営事業 5,600千円(自営種あゆ、掴み取り用あゆ他、蟠竜湖 展示品)
その他 3,400千円
合計 170,000千円
職員の切望が結実、理事会もこれを承認
長沢トンネル工事の工事残土から基準度を超える砒素が検出されたことで、発注者の島根県は同工事の中止を発表した。高津川流域住民は同漁協の対応を注視していたが、3月20日に開催された総会でこのことに触れる議論はなかった。
そもそも、組合員をはじめ、流域住民に重大な影響を与えかねないこうした議題が、総会の席で議論にならないということ自体不自然なことではないのだろうか。
もちろん、住民説明もなく、理事会への報告もなく水面下で進められていた、益田興産の三星採石場で津和野の新昭和トンネル工事から排出される砒素を含んだ工事残土を洗浄する、といったことに関することの議論もなかったというのだから、なんとも奇妙な話である。
しかし、このことに関しても、正月の初寄り合いなどで、「採石場がある三星自冶会が同意すれば組合としても同意する。」という石川組合長の発言が取りざたされ、組合長としての指導力に欠けた発言であり、組合員の意見集約もしないで、個人が勝手に組合としての意思表示をすることは容認できない、との意見が飛び交っていた。
また、総会前に、石川組合長のワンマン経営、特に恣意的な人事をちらつかせたパワハラには耐えられないと、秘かに理事らに相談する職員もいたこともあって、何人かの理事・組合員が署名押印した「石川組合長の辞任を要求する陳情書」を総会で取り上げるよう組合に提出していた。
しかし、3月20日に開催された総会では、事前に石川組合長の意図を受けた第三支部長が、緊急動議として滔滔と組合長擁護の発言を行い、なぜか事前に提出されていた石川組合長の辞任を要求する「陳情書」も議題に取り上げられることはなかった。
総会の後行われた「理事会」でも、数人の理事から組合長の辞任を要求する「陳情書」が無視されたことに関する発言はあったものの、「既に決着済みである!」という一部理事の発言で、本格的な議論にはならず、雑談程度で終わった。
この理事会の内容を知った同職員らは、近日中に開催される予定の臨時理事会までに理事の説得に奔走。理事会の前日までに理事11名中9名の説得にこぎつけ、石川組合長の辞任を求める「請願書」に署名捺印し、理事会の議題とすることとなった。
同理事会は今月末に開催され、島根県から指摘されていた「蟠竜湖の漁業権取得にかかる定款変更」の議題を終え、石川理事長辞任要求の議事に入り、組合長の退席で議事は進行した。
理事会の要請を受けて、職員7名中、管理職を含む5名が「辞表」を携えて理事会に出席。理事にこれまでの理不尽な人事管理の経過などを訴えた。なかには涙しながら、現状のままでは辞職せざるをえない現状を説明した女性職員もいた。
しかし、上領議長は、「石川組合長が今後は職員の意向に耳を傾ける」と言ったら現組合長続行をお願いしたい、などと発言し、議長の発言として相応しくないと出席理事から叱咤される一幕もあったが、理事会は基本的に石川組合長に対して辞任要求をすることを決議した。
その後、再び入室した石川組合長に議事経過を伝える途中、組合長は自ら「辞める」と捨てゼリフを残して席を立ち、事実上の自主辞任ということで幕を閉じた。
後任には斎藤理事ら理事多数の推薦で「喜島仁理事」(62歳)が代表理事新組合長に就任した。
喜島新代表理事組合長は就任の抱負として、「『職員の待遇改善』、『定款の処理等登記上の問題』、『流域工事保障交渉の建設協会委託の見直し』、『砒素対策」、『研究補助金の獲得』、『販売システムの構築』『風評被害』等々の問題を直ちに解決していかなければならない。このため、順次職員や組合員の意見をよく聞き、理事会にはかりながらこれに対応していく。」と抱負を語り、最後に、要は組合員をはじめ、流域住民全体の利益を最優先としながらも、「日本一きれいな高津川」は圏域全体の宝であり、環境の保護保全に全力を尽したいとしめくくった。
因みに、同組合の現在組合員は、2,092名(遊漁者を含めた年間操業延人数 約8万人)
主要取扱品 あゆ 16t モクズガニ 3.5t うなぎ 1.5t /年間
年間取扱量 鮮魚販売 42,000千円(鮮魚あゆ、うなぎ、モクズガニ他)
加工品販売 29,000千円(冷凍あゆ、うるか、焼きあゆ、甘露煮他)
指導事業 90,000千円(賦課、行使料、遊漁料、補助金、補償料 他)
自営事業 5,600千円(自営種あゆ、掴み取り用あゆ他、蟠竜湖 展示品)
その他 3,400千円
合計 170,000千円
by nakayama-yutaka
| 2008-03-28 13:08
| 高津川漁協の内紛
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