2008年 02月 23日
砒素問題「長沢トンネル」緊急レポート |
長沢トンネル工事中止命令か!?
長沢トンネル工事の廃土から砒素検出
工事中の長沢トンネルの廃土から土壌汚染対策法の基準を上回る高濃度砒素が本会の検査で判明したことを受け、島根県から同工事の中止を決定する通知が本紙へ配信!
昨月の中旬、本紙が検査を依頼した機関「社団法人 日本食品分析センター」(東京都渋谷区)で砒素21ppmを原子吸光光度法で検出したとの分析試験成績書が届いた。
この分析書によると15 ppm以上の砒素含有土壌は農地に利用することも禁止されているように、溶解され飲用水等に混入すると人体に多大な危害を及ぼす可能性がある。
本会はこの事実を重く受けとめ、この砒素公害から高津川流域住民の生命と動植物を守る運動をさらに展開することとした。
「国道488号 長沢バイパス改築(改良)長沢1号トンネル工事」
運動の主たる目的は、
長沢トンネルに限らず地域住民の声を十分聞いて、トンネル工事から排出された砒素含有土壌を適切な処理方法によって除去し、高津川の環境を守るというものである。。
それにしても現在実施されている各地のトンネル工事については多くの疑問が残る。
➊ 工事入札時前に砒素含有の土壌調査が行われたのか。
➋ 現行の工事方法をみると高津川の支流である匹見川側に盛土しているが、雨天時には匹見川に流出し、伏流水となって横田町の益田市公共上水道給水口付近に噴水する。が何故放置しているのか。
➏ このことについて益田市はどのように理解し、どのように対応しようとしているのかまったく不明だが、何れにしても何の行動も起こしていないのはなぜか。
➐ 行政のチェック機関である同議会もどのようにこの問題を把握し、対応しようとしているのかまったく不明だが、なぜ行政の怠慢を放置したままなのか。(資料は何度も議長宛に送付している)
このような問題を放置しておくと、行政に対して住民の不信・不安を招く根源となり、これは双方にとって非常に不幸なことだ。
益田市が機能不全に陥っているのなら、早急に益田市議会は委員会等で調査し、工事施工の検査と確認、水質調査等々を調査の上、流域住民に情報開示することが住民に対する最低の義務ではないか。
各関係機関においては、住民の安心・安全が確保されるよう、早急に誠意ある対応を強く要望するものである。
長沢トンネル工事中止決定
市民団体「高津川の環境を守る市民の会」とタウン紙「益田タイムス」の活動実る
本紙と「守る会」の活動経緯
1. 19.08 新昭和トンネル工事施行について、違法性を認識
2. 19.09 高津川漁業協同組合員から「近年鮎に奇形が見受けられる。特に今年の状態は異常なほどである。」との情報を受けたので、「益田タイムス」は高津川流域の調査を開始
3. 19.09 本紙記者は「長沢トンネル」工事現場付近に積載されている土壌が、銀灰色で柔らかい岩石(砒素を含む岩石の特徴)であることに着目し採取して持ち帰る
4. 19.10 新昭和トンネル工事施工についての危険性を「益田タイムス」に掲載、高津川流域住民に配布
5. 19.10 市民団体「高津川の環境を守る市民の会」を結成
6. 19.11 高津川漁協理事及び高津川流域住民に「砒素から環境を守ろう」のチラシ配布と署名運動を開始
7. 19.11 「高津川の環境を守る市民の会」発起人会議を開催 発起人代表中山豊らは同会の会長に「渡辺悟」が就任19.12 同会の役員会を開催「NPO特定非営利活動法人」設立準備の承認を得る。事務局に本紙代表が就任
8. 19.12 「社団法人 日本食品分析センター」(東京都渋谷区)に岩石の分析を依頼
9. 20.01 砒素21ppmを原子吸光光度法で検出したとの分析試験成績書が届いた
11. 20.02 県土整備局益田事務所長に面談。「本紙代表・高津川の環境を守る市民の会事務局長・中山 豊」、「高津川の環境を守る市民の会会長・渡辺悟」とで砒素の分析結果を示し、高津川流域の住民や生態系への影響を考慮し、今後の工事進捗については十分安全を確保する要望を申し入れ
12. 20.02 「長沢トンネル工事入札仕様書・同特別仕様書」の情報開示申請提出
13. 20.02.22 県土整備局益田事務所より仕様書を25日に渡すとの連絡あり
14. 20.02.23 同所長から砒素の含有量及び溶質量に基準値を上回る数値が検出されたので、公表するとの電話回答を得た
15. 20.02.23 午後7時のテレビで「長沢トンネル」の工事中止を決定したとの報道があった
16. 20.02.24 新聞各社が「長沢トンネル」の工事中止報道
ここに本紙並びに「高津川の環境を守る市民の会」の活動がようやく実りました。取材に応じてくださいました皆様、調査に協力いただいた関係者の皆様に深く感謝いたします。
しかし、このような貴重な税金を投入した公共工事で、一般住民には伺い知ることのできない大きな「闇利権」が蠢いていることを改めて認識しました。
これが解決ではありません。これからも鋭意この闇に光をあてていく覚悟です。今後ともご協力の程よろしくお願いいたします。
長沢トンネル工事の廃土から砒素検出
工事中の長沢トンネルの廃土から土壌汚染対策法の基準を上回る高濃度砒素が本会の検査で判明したことを受け、島根県から同工事の中止を決定する通知が本紙へ配信!
昨月の中旬、本紙が検査を依頼した機関「社団法人 日本食品分析センター」(東京都渋谷区)で砒素21ppmを原子吸光光度法で検出したとの分析試験成績書が届いた。
この分析書によると15 ppm以上の砒素含有土壌は農地に利用することも禁止されているように、溶解され飲用水等に混入すると人体に多大な危害を及ぼす可能性がある。
本会はこの事実を重く受けとめ、この砒素公害から高津川流域住民の生命と動植物を守る運動をさらに展開することとした。
「国道488号 長沢バイパス改築(改良)長沢1号トンネル工事」
運動の主たる目的は、
長沢トンネルに限らず地域住民の声を十分聞いて、トンネル工事から排出された砒素含有土壌を適切な処理方法によって除去し、高津川の環境を守るというものである。。
それにしても現在実施されている各地のトンネル工事については多くの疑問が残る。
➊ 工事入札時前に砒素含有の土壌調査が行われたのか。
➋ 現行の工事方法をみると高津川の支流である匹見川側に盛土しているが、雨天時には匹見川に流出し、伏流水となって横田町の益田市公共上水道給水口付近に噴水する。が何故放置しているのか。
➏ このことについて益田市はどのように理解し、どのように対応しようとしているのかまったく不明だが、何れにしても何の行動も起こしていないのはなぜか。
➐ 行政のチェック機関である同議会もどのようにこの問題を把握し、対応しようとしているのかまったく不明だが、なぜ行政の怠慢を放置したままなのか。(資料は何度も議長宛に送付している)
このような問題を放置しておくと、行政に対して住民の不信・不安を招く根源となり、これは双方にとって非常に不幸なことだ。
益田市が機能不全に陥っているのなら、早急に益田市議会は委員会等で調査し、工事施工の検査と確認、水質調査等々を調査の上、流域住民に情報開示することが住民に対する最低の義務ではないか。
各関係機関においては、住民の安心・安全が確保されるよう、早急に誠意ある対応を強く要望するものである。
長沢トンネル工事中止決定
市民団体「高津川の環境を守る市民の会」とタウン紙「益田タイムス」の活動実る
本紙と「守る会」の活動経緯
1. 19.08 新昭和トンネル工事施行について、違法性を認識
2. 19.09 高津川漁業協同組合員から「近年鮎に奇形が見受けられる。特に今年の状態は異常なほどである。」との情報を受けたので、「益田タイムス」は高津川流域の調査を開始
3. 19.09 本紙記者は「長沢トンネル」工事現場付近に積載されている土壌が、銀灰色で柔らかい岩石(砒素を含む岩石の特徴)であることに着目し採取して持ち帰る
4. 19.10 新昭和トンネル工事施工についての危険性を「益田タイムス」に掲載、高津川流域住民に配布
5. 19.10 市民団体「高津川の環境を守る市民の会」を結成
6. 19.11 高津川漁協理事及び高津川流域住民に「砒素から環境を守ろう」のチラシ配布と署名運動を開始
7. 19.11 「高津川の環境を守る市民の会」発起人会議を開催 発起人代表中山豊らは同会の会長に「渡辺悟」が就任19.12 同会の役員会を開催「NPO特定非営利活動法人」設立準備の承認を得る。事務局に本紙代表が就任
8. 19.12 「社団法人 日本食品分析センター」(東京都渋谷区)に岩石の分析を依頼
9. 20.01 砒素21ppmを原子吸光光度法で検出したとの分析試験成績書が届いた
11. 20.02 県土整備局益田事務所長に面談。「本紙代表・高津川の環境を守る市民の会事務局長・中山 豊」、「高津川の環境を守る市民の会会長・渡辺悟」とで砒素の分析結果を示し、高津川流域の住民や生態系への影響を考慮し、今後の工事進捗については十分安全を確保する要望を申し入れ
12. 20.02 「長沢トンネル工事入札仕様書・同特別仕様書」の情報開示申請提出
13. 20.02.22 県土整備局益田事務所より仕様書を25日に渡すとの連絡あり
14. 20.02.23 同所長から砒素の含有量及び溶質量に基準値を上回る数値が検出されたので、公表するとの電話回答を得た
15. 20.02.23 午後7時のテレビで「長沢トンネル」の工事中止を決定したとの報道があった
16. 20.02.24 新聞各社が「長沢トンネル」の工事中止報道
ここに本紙並びに「高津川の環境を守る市民の会」の活動がようやく実りました。取材に応じてくださいました皆様、調査に協力いただいた関係者の皆様に深く感謝いたします。
しかし、このような貴重な税金を投入した公共工事で、一般住民には伺い知ることのできない大きな「闇利権」が蠢いていることを改めて認識しました。
これが解決ではありません。これからも鋭意この闇に光をあてていく覚悟です。今後ともご協力の程よろしくお願いいたします。
by nakayama-yutaka
| 2008-02-23 15:29
| 砒素騒動
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