2016年 07月 19日
市長選挙まぢか |
市長選挙
産業振興、行財政改革が争点
山本候補は安定と継続など眠たくなるような公約を公表しているが、安定的な超高齢社会の進行と人口減少は進み、官民の極端な収入格差は継続したままで益田市の行財政を立て直すことはできないのだが、この解消のための具体的な施策については一切触れていない。
方や福原候補の「桜を植えてまちづくり」もどこかピントがずれている。政府は農山村漁村振興を進める方向だが、桜を植えて地域振興ができるとも思えない。
市長候補が市民に訴えるべきは、「短期・中期・長期」の振興施策であるが、これが双方ともに欠けている。実現可能な具体的な振興策をどう考え、実行しようとしているのかが重要である。現状の益田市に確たる将来展望がないのは市民は十分把握しているが、この解消を具体的に示さなければ選択のしようがない。
いずれにしても現状の益田市は、服務規定を無視した幹部職員の管理体制が市職の能力低下と市民サービスの低下という最悪の状態にある。
この責任を問われるのは市長ではあるが、ここまで劣化した益田市政をチェックするのが議会の最も重要な使命なのだが、これが全く機能していない。この責任も問われなければならないはずなのだが、恥ずかしげもなくそれぞれの候補の陣営で旗を振っているのだから益田市の振興など望むべくもない事態になっている。
この議会は「議会基本条例」を制定しているが、それは他市のものを安直にコピーしたもので、杜撰な市の行財政運営をシビアにチェックするというものではなく作ってみただけだった。
不幸なことに市長候補は現・元二人だけなので、市民はどちらかを選択しなければならない。それぞれ大きな組織のマネジメント経験もなく、職員の人材育成もできないのは現状を見ればあきらかだが、この4年間、どちらが成長したかを見極めることが重要だろう。
産業振興、行財政改革が争点
山本候補は安定と継続など眠たくなるような公約を公表しているが、安定的な超高齢社会の進行と人口減少は進み、官民の極端な収入格差は継続したままで益田市の行財政を立て直すことはできないのだが、この解消のための具体的な施策については一切触れていない。
方や福原候補の「桜を植えてまちづくり」もどこかピントがずれている。政府は農山村漁村振興を進める方向だが、桜を植えて地域振興ができるとも思えない。
市長候補が市民に訴えるべきは、「短期・中期・長期」の振興施策であるが、これが双方ともに欠けている。実現可能な具体的な振興策をどう考え、実行しようとしているのかが重要である。現状の益田市に確たる将来展望がないのは市民は十分把握しているが、この解消を具体的に示さなければ選択のしようがない。
いずれにしても現状の益田市は、服務規定を無視した幹部職員の管理体制が市職の能力低下と市民サービスの低下という最悪の状態にある。
この責任を問われるのは市長ではあるが、ここまで劣化した益田市政をチェックするのが議会の最も重要な使命なのだが、これが全く機能していない。この責任も問われなければならないはずなのだが、恥ずかしげもなくそれぞれの候補の陣営で旗を振っているのだから益田市の振興など望むべくもない事態になっている。
この議会は「議会基本条例」を制定しているが、それは他市のものを安直にコピーしたもので、杜撰な市の行財政運営をシビアにチェックするというものではなく作ってみただけだった。
不幸なことに市長候補は現・元二人だけなので、市民はどちらかを選択しなければならない。それぞれ大きな組織のマネジメント経験もなく、職員の人材育成もできないのは現状を見ればあきらかだが、この4年間、どちらが成長したかを見極めることが重要だろう。
by nakayama-yutaka
| 2016-07-19 08:38
| 市長選挙
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Comments(7)
市長選における公約。方や「安定と継続」、方や「学力日本一?桜の植樹」。 なんとも生徒会レベルの公約ではないかと愕然とする。かって動物行動学者の日高敏隆さんが「高校卒はこれまでの日常の維持に力を注ぎ、大学卒は日常の変革を非難中傷を受けるのも覚悟で提案し進めてゆくに力を注ぐこと。高校卒と大学卒がそれぞれの立場で力を注ぎコラボレーションすることが大切だ」というようなことを書かれていた。大学卒は税金を含めて社会の多大な犠牲の上に卒業できたことを思えば、足を引っ張られても社会のために尽くすことが大学卒の使命。このことをよく理解されていなかったのが最高難関大学と言われるT大学を卒業された前都知事Mさん。
今の市長選の公約を見ると、大学卒とも思えないような公約と、高卒の役割が全然見えていない公約を掲げた大学卒同士の一騎打ち。いずれが市長になられても今のままでは前途は視界不良。もう少し足が地に着いた地道な公約と、市民が「よしこの町をみんなで汗をかいても創ってゆこう」というような先に光が見える公約の双方を今からでは遅いかもしれないが強く願う。
もう一つ、理解に苦しむのが福原候補の「学力」の捉え方。「学ぶ」とは本来、先人が苦労と努力を重ねて得た「発見や真実の解明等」を尊敬して受け継ぐことと、そして学ぶことで自分も他人も幸せにすることが「学ぶ」こと。学力を単なる点数で測り、それを競うから「学ぶこと」が貧弱で狭いものとなり、今はテスト学力の高い人が衝撃的な事件を引き起こしたり、自分自身を痛めてしまう人が増えているという事実を福原候補はご存じなのだろう。ものすごく物理学が優秀でも、優秀な兵器を作ることは意味がないことです。
か?テストで計られる「学力」は他人を幸せにするという面を切り捨ててゆく恐ろしさを内包しています。
今の市長選の公約を見ると、大学卒とも思えないような公約と、高卒の役割が全然見えていない公約を掲げた大学卒同士の一騎打ち。いずれが市長になられても今のままでは前途は視界不良。もう少し足が地に着いた地道な公約と、市民が「よしこの町をみんなで汗をかいても創ってゆこう」というような先に光が見える公約の双方を今からでは遅いかもしれないが強く願う。
もう一つ、理解に苦しむのが福原候補の「学力」の捉え方。「学ぶ」とは本来、先人が苦労と努力を重ねて得た「発見や真実の解明等」を尊敬して受け継ぐことと、そして学ぶことで自分も他人も幸せにすることが「学ぶ」こと。学力を単なる点数で測り、それを競うから「学ぶこと」が貧弱で狭いものとなり、今はテスト学力の高い人が衝撃的な事件を引き起こしたり、自分自身を痛めてしまう人が増えているという事実を福原候補はご存じなのだろう。ものすごく物理学が優秀でも、優秀な兵器を作ることは意味がないことです。
か?テストで計られる「学力」は他人を幸せにするという面を切り捨ててゆく恐ろしさを内包しています。
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泥酔
at 2016-07-21 00:42
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山本氏の「安定と継続」というのは何を安定させるのか、何を継続したいのか、まったく目的が不明なんですね。
何を安定させたいのでしょうかね・・・既に安定的に進む少子高齢化による急激な過疎化を継続させるくらいしか思いつきません。
近年、松江には30社を超えるICT企業が増え、出雲でも16社、浜田、益田、津和野がそれぞれ1社が進出しています。浜田、津和野は積極的な誘致活動が継続しているようですが、益田市役所でそういう動きは見られません。
そうかといって別の産業振興策も見当たりません。清流日本一の高津川で、ここ数年はアユ釣りの姿をほとんど見かけませんが、こうのような安定した状態を継続する決意なんでしょうか。
福原氏の「学力日本一・桜の植樹」というのもよく解りません。学力が日本一になれば、気の利いた子供が都心に流出する傾向が強まるでしょうね。桜を植えるのは簡単だけど、それで飯が食えるわけでもなく、何十年経っても他に昔からの年季の入った桜の名所はいたるところにありますからとても勝負にはなりません。
このレベルの市長候補が二人というのでは・・・議会も明日から無くなっても誰も気づかない程度のレベルですから、いやでも「安定と継続」は続きそうです。
何を安定させたいのでしょうかね・・・既に安定的に進む少子高齢化による急激な過疎化を継続させるくらいしか思いつきません。
近年、松江には30社を超えるICT企業が増え、出雲でも16社、浜田、益田、津和野がそれぞれ1社が進出しています。浜田、津和野は積極的な誘致活動が継続しているようですが、益田市役所でそういう動きは見られません。
そうかといって別の産業振興策も見当たりません。清流日本一の高津川で、ここ数年はアユ釣りの姿をほとんど見かけませんが、こうのような安定した状態を継続する決意なんでしょうか。
福原氏の「学力日本一・桜の植樹」というのもよく解りません。学力が日本一になれば、気の利いた子供が都心に流出する傾向が強まるでしょうね。桜を植えるのは簡単だけど、それで飯が食えるわけでもなく、何十年経っても他に昔からの年季の入った桜の名所はいたるところにありますからとても勝負にはなりません。
このレベルの市長候補が二人というのでは・・・議会も明日から無くなっても誰も気づかない程度のレベルですから、いやでも「安定と継続」は続きそうです。
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おにまる
at 2016-07-25 03:20
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今回の市長選挙、候補者の方が投票日当日に「選挙に行きましょう!」という内容で御自身のブログを更新されているのですが、こういった内容の更新って今はOKなんでしたっけ?
以前、どこかの首長選挙で候補者自ら「投票に行きましょう」という内容で投票日当日にブログを更新して「当選無効」という結果になった事例があったような記憶がありまして。
今は法律的にどうなんでしたっけ?
後学のためご教示いただければ幸いです。
以前、どこかの首長選挙で候補者自ら「投票に行きましょう」という内容で投票日当日にブログを更新して「当選無効」という結果になった事例があったような記憶がありまして。
今は法律的にどうなんでしたっけ?
後学のためご教示いただければ幸いです。
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nakayama-yutaka at 2016-07-25 10:01
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おにまる
at 2016-07-27 00:20
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なるほど、誹謗中傷以外ならOKなんですね。ありがとうございました。
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とおりすがりのものですが
at 2016-07-27 13:26
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福原慎太郎を応援する「フクシンカイ」を名乗る車が選挙期間中廻っていたが、これは公選法的にはセーフなのでしょうか。
福原落選候補は「自分は誹謗中傷を受けても相手を非難したり誹謗中傷することはありません!」と声高に演説を始めるが、終盤熱が入ってくると「ここ五年間の批判誹謗中傷ばかり」のには笑わせてもらいました。五年前の反省に立ち融和と対話、などと山本市長と同じようなことを言っていたが、たかだか5年間で性格が変わるはずもないことを、市職員はじめ多くの市民はわかっていたのでしょうね。
ところで再選を果たされた山本市長さんは、不倫部長はどう処分するとおっしゃっているのかご存じありませんか?
福原落選候補は「自分は誹謗中傷を受けても相手を非難したり誹謗中傷することはありません!」と声高に演説を始めるが、終盤熱が入ってくると「ここ五年間の批判誹謗中傷ばかり」のには笑わせてもらいました。五年前の反省に立ち融和と対話、などと山本市長と同じようなことを言っていたが、たかだか5年間で性格が変わるはずもないことを、市職員はじめ多くの市民はわかっていたのでしょうね。
ところで再選を果たされた山本市長さんは、不倫部長はどう処分するとおっしゃっているのかご存じありませんか?
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nakayama-yutaka at 2016-07-28 16:53
客観的な立場で言うと、山本市長の賞賛すべき実績は特にないように思います。しかし、対立候補は現状を変革するために出るのですから、ある程度の非難をするのが当然でのことでしょう。しかし、福原前市長にしても大きな組織のマネジメント経験は皆無なので、「ヤクショ」のシステムや職員教育についてのノウハウもなく、擦り寄る職員を重用する傾向があって、調子のよい出来の悪い職員(例えば体育会系)のコントロールされるようになるため、有能な職員が育たなくなります。結論から言えば、山本・福原氏以外の能力のある候補者がいなかった、というのが益田市低迷が続く原因でしょう。当面の対策としては、優秀な副市長を探すことでしょうが、それを承認する議会のレベルもかなり低下しています。本来、市長その部下である職員を監視抑制するのが議会本来の仕事ですが、それができないどころか翼賛会になるのですから、ここしばらく益田市の活性化は無理でしょう。