2011年 02月 09日
「また空席」の理由 |
副市長また辞任
この春に多くの幹部が辞職するだろうという噂はあちこちから聞こえてきていた。春というのは、三月桜の咲くころと思っていたので、石川保副市長(57)のこの時期の辞任には少し驚いた。
しかし、立春は五日ばかり前に過ぎていたのに気がついた。まんざら根も葉もない噂ではなったようだから、さらに幹部職員の辞職が続きそうだ。
だが、なぜ三月桜の咲くころかと思っていたかというと、破たんの淵に追い詰められている益田市の来年度予算が成立する段階だろうと思っていたからだ。
あるいは、辞任する意思があるのなら、昨年十月だと思っていたからだ。益田市では、過去に「自分が執行できない予算を組んで辞任するという無責任なことはできない。来年度、予算執行する人が予算を組むのが当然だから、九月議会が終わった段階で辞める。」といって十月に辞任した総務部長がいた。
当時、それはそれで一つの見識だと思ったことが頭にあったからだろう。まして、副市長の体調が思わしくないのは昨年からのことだから、この時期の辞任というのはいかにも不自然だ。
「来年度予算のメドがついたからだろう」という感想も耳に入ってきたが、予算は議会が議決して初めて成立する。区切りをつけるという意思があったのなら、やはり予算成立を見届けてから辞任すべきだったのではないか。それとも、他に今辞めなければならない特段の事情でもあったのだろうか。
「また空席」の事情
副市長の辞任を伝える新聞記事には「益田市副市長また空席」とある。市長就任当時、公約であった女性の副市長人が議会の同意を得られずとん挫。その後、しばらく空席が続いたが、かつて大田市の助役をしくじった元県職で、多くの人が懸念したものの副市長に就任。ところが、就任間もないころ、「民主党に投票しないように」と書かれた暑中見舞を送りつけ、NHKの全国ニュースとなり辞任した。
しかし、この短い間に他市に比べて三〇%も高いCATVの導入を成功させ、これから先の大きな財政負担を置き土産にしてしまった。
「職員半減・サービス倍増」と「一流の田舎町」というキャッチフレーズで当選した市長だが、未だに職員半減の手も打てず、市民に「一流の田舎町」とは何なのかも説明したことはない。「職員半減・サービス倍増」は、それなりの能力があれば不可能ではないと思うが、未だに何の手も打てないところを見ると、何期やっても無理だろう。
「一流の田舎町」は森澤 茂氏の著作のタイトルで、原本は「一流の田舎町 二流の都会づくりをやめた町」というのだが、要するにパクリだから、「一流の田舎町」とは何なのか、具体的な説明を聞いた市民は一人もいない。おそらく本人にも理解できないまま、耳触りのよいタイトルを使ってみただけのようだ。
この後、自ら進んで副市長に名乗りを上げる物好きがいるとも思えないが、出張旅費が不足して補正予算を組むような無為無策の市長。それに何のチェックもできない議会で、益田市の産業振興ができるのか。財政再建ができるのか。
暦は立春を迎えたが、益田市の春は後一年と半年待たなければ来ない。
この春に多くの幹部が辞職するだろうという噂はあちこちから聞こえてきていた。春というのは、三月桜の咲くころと思っていたので、石川保副市長(57)のこの時期の辞任には少し驚いた。
しかし、立春は五日ばかり前に過ぎていたのに気がついた。まんざら根も葉もない噂ではなったようだから、さらに幹部職員の辞職が続きそうだ。
だが、なぜ三月桜の咲くころかと思っていたかというと、破たんの淵に追い詰められている益田市の来年度予算が成立する段階だろうと思っていたからだ。
あるいは、辞任する意思があるのなら、昨年十月だと思っていたからだ。益田市では、過去に「自分が執行できない予算を組んで辞任するという無責任なことはできない。来年度、予算執行する人が予算を組むのが当然だから、九月議会が終わった段階で辞める。」といって十月に辞任した総務部長がいた。
当時、それはそれで一つの見識だと思ったことが頭にあったからだろう。まして、副市長の体調が思わしくないのは昨年からのことだから、この時期の辞任というのはいかにも不自然だ。
「来年度予算のメドがついたからだろう」という感想も耳に入ってきたが、予算は議会が議決して初めて成立する。区切りをつけるという意思があったのなら、やはり予算成立を見届けてから辞任すべきだったのではないか。それとも、他に今辞めなければならない特段の事情でもあったのだろうか。
「また空席」の事情
副市長の辞任を伝える新聞記事には「益田市副市長また空席」とある。市長就任当時、公約であった女性の副市長人が議会の同意を得られずとん挫。その後、しばらく空席が続いたが、かつて大田市の助役をしくじった元県職で、多くの人が懸念したものの副市長に就任。ところが、就任間もないころ、「民主党に投票しないように」と書かれた暑中見舞を送りつけ、NHKの全国ニュースとなり辞任した。
しかし、この短い間に他市に比べて三〇%も高いCATVの導入を成功させ、これから先の大きな財政負担を置き土産にしてしまった。
「職員半減・サービス倍増」と「一流の田舎町」というキャッチフレーズで当選した市長だが、未だに職員半減の手も打てず、市民に「一流の田舎町」とは何なのかも説明したことはない。「職員半減・サービス倍増」は、それなりの能力があれば不可能ではないと思うが、未だに何の手も打てないところを見ると、何期やっても無理だろう。
「一流の田舎町」は森澤 茂氏の著作のタイトルで、原本は「一流の田舎町 二流の都会づくりをやめた町」というのだが、要するにパクリだから、「一流の田舎町」とは何なのか、具体的な説明を聞いた市民は一人もいない。おそらく本人にも理解できないまま、耳触りのよいタイトルを使ってみただけのようだ。
この後、自ら進んで副市長に名乗りを上げる物好きがいるとも思えないが、出張旅費が不足して補正予算を組むような無為無策の市長。それに何のチェックもできない議会で、益田市の産業振興ができるのか。財政再建ができるのか。
暦は立春を迎えたが、益田市の春は後一年と半年待たなければ来ない。
by nakayama-yutaka
| 2011-02-09 00:36
| 益田市政
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