2010年 12月 15日
津和野町民意識 |
変わらなければ生き残られない
まだその呪縛から解き放たれにくい地域がある。それは「地方の城下町」であり、「天領」である。
とにかくこの城下町、天領というのは今でも排他的な空気の漂うところが多い。「長いもの」、つまり「お上」に近いところにいるという思いが沁みついているのだろう。城下とそれ以外の区域との識別が確かに存在するのである。この近隣自冶体でいうと、浜田市、萩市などがそうだ。
先の市町村合併でも、浜田市が全国唯一の「自治区制度」を導入したのは、浜田市周辺の町村が、浜田市の専横を警戒したからに他ならない。
また、萩市の場合は、阿武町と阿東町は合併を拒否し、自主独立の道を選んだ。これは、過去の合併で萩市に組み込まれて疲弊していった旧町村の現状を見ているからだと言われている。
ところが、津和野町の場合は、旧津和野町は「城下町」旧日原町は「天領」もあったから、その体制の一本化は容易ではない。それぞれの住民が長い間まかれていた「長いもの」はそれぞれに違うからだ。
「長いものに巻かれやすく、賛否を明確にせず、情に流される」といった風潮が消えず、それが保守的、守旧的な風土の背景になっていることは間違いないが・・・という前述の羽原氏の文言のとおり、一人しか選べない町長選になると、自治体のリーダーの資質や主張する政策など眼中になく、ただただ「津和野町対日原町」の対抗意識になりやすい。
しかし、こんな自治を繰り返していて、本当に時代から取り残されかけている津和野町の明日のデザインができるのだろうか。少子化・高齢化・過疎化が進む津和野町の実態を見つめ、もう少し冷静な視点での地域行政が行われなければならない時代に来ている。
まだその呪縛から解き放たれにくい地域がある。それは「地方の城下町」であり、「天領」である。
とにかくこの城下町、天領というのは今でも排他的な空気の漂うところが多い。「長いもの」、つまり「お上」に近いところにいるという思いが沁みついているのだろう。城下とそれ以外の区域との識別が確かに存在するのである。この近隣自冶体でいうと、浜田市、萩市などがそうだ。
先の市町村合併でも、浜田市が全国唯一の「自治区制度」を導入したのは、浜田市周辺の町村が、浜田市の専横を警戒したからに他ならない。
また、萩市の場合は、阿武町と阿東町は合併を拒否し、自主独立の道を選んだ。これは、過去の合併で萩市に組み込まれて疲弊していった旧町村の現状を見ているからだと言われている。
ところが、津和野町の場合は、旧津和野町は「城下町」旧日原町は「天領」もあったから、その体制の一本化は容易ではない。それぞれの住民が長い間まかれていた「長いもの」はそれぞれに違うからだ。
「長いものに巻かれやすく、賛否を明確にせず、情に流される」といった風潮が消えず、それが保守的、守旧的な風土の背景になっていることは間違いないが・・・という前述の羽原氏の文言のとおり、一人しか選べない町長選になると、自治体のリーダーの資質や主張する政策など眼中になく、ただただ「津和野町対日原町」の対抗意識になりやすい。
しかし、こんな自治を繰り返していて、本当に時代から取り残されかけている津和野町の明日のデザインができるのだろうか。少子化・高齢化・過疎化が進む津和野町の実態を見つめ、もう少し冷静な視点での地域行政が行われなければならない時代に来ている。
by nakayama-yutaka
| 2010-12-15 06:59
| 津和野町政
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