2009年 07月 04日
島根県疑惑(3) |
公共事業における総合評価方式
提案通りにいかない場合
日本は先進国の中で一番、国民が行政を訴えても勝てない国らしい。基本的に、「官尊民卑」の伝統が息づいているのだろう。「公僕」というのは世を忍ぶ仮称に過ぎないのだが、愚鈍な民はこれに簡単に騙され日々を送っている。
ある日、騙されていることに気づいた民が官を訴えたところで、法をつくり、法を執行するのも官だから、勝てるはずもない。いくら法が整備されたところで、官とツルんだ民でなければ法は無いに等しい。
さて、公共事業における総合評価方式で、入札参加者が提案した通りに工事が施工できない場合を想定して、「公共事業における総合評価方式活用ガイドライン」国土交通省:平成17年9月)には、次のような記載がある。
評価内容の担保(2)
「施工において性能等に関わる技術提案の内容に基づき履行できなかった場合に、再度施工が困難あるいは合理的でない場合には、契約金額の減額、損害賠償の請求等を行う。また、工事の仕様を満足できなかったことについて場合、工事成績評定の減点対象とする。」
官とツルんだ民なら、技術提案通りの履行ができようができまいがまったく関係ない。再度施工が困難あるいは合理的でない場合であっても、適当に理由を付ければ、契約金額の減額どころか増額が行われるのが常である。
逆に、官とツルむのを拒んだ民は、再度施工が困難あるいは合理的であっても難癖をつけられ、契約金額の減額、損害賠償の請求等を行われる。工事の仕様を満足させても工事成績評定の減点対象となる。
また、島根県土木工事仕様書にはこう書いてある。
第9条 内水面漁業
河川等の工事において内水面漁業者の権利を侵害する恐れのある場合は、下記の事項に留意すること。
1.請負者は、契約締結後、直ちに漁業協同組合等と別添様式-1により協議を行うこと。
2.請負者は前項の協議において現地協議を求められたときは、速やかにこれに応ずること。
3.請負者は、前号の協議が整ったときは確約書を取り交わすこと。
4.請負者は、第1項又は第2項の協議が整ったときは、その旨監督職員に報告し、確認を得ること。
5.請負者は、第1項又は第2項の協議が不調に終わったときは、その旨監督職員に報告し、指示を受けること。
これもどうなっているのか。
欲ボケどもには、「天の声」以外の声は聞こえないらしい。
民間事業でもこれで通用するのか?
河川の近くの民間の開発工事現場から、搬出された残土に基準値を超えた砒素が発見された場合、別のところから持ってきた土をかぶせたり、アスファルト舗装をすれば問題はないのか。
あるいは、あらかじめ砒素が検出された残土を処理するのに、地元や漁協に「洗浄して無害化する」と説明をしておきながら、何の協議もなく吸着層での処理に変更して、地元や漁協から島根県に抗議がきても島根県は何も言わないのか。
漁協同意を得られなくても、協議が不調に終わったことを島根県に報告し、指示を受ければ漁協同意なしに工事着手ができるのか。
これらはまず無理だろう。
最初の、後から砒素が検出されたケースの場合、間違いなく新聞は大きく報道するだろう。そして、間髪をいれずに工事はストップ。砒素が出るのに気付かなかった民間企業は糾弾されるはずだ。
次の、事前に砒素が検出されたことが分り、その処理方法は「最も安全で安く上がる」という理由で、地元や漁協から同意を取り付け、島根県から開発許可を受けながら、事前に何の説明もなく「吸着層」での処理に変更した場合、地元や漁協から許可した島根県に抗議がきても「安全だ!問題ない!」と工事の継続を認めるはずはない。
最後の、漁協同意を得ないまま工事着工ができるかといえば、これはまったく不可能。最初の許可申請を受け付けてもらえないのだから、許可がでるはずがない。
これで工事着工でもすれば新聞は大騒ぎで書き立てるぼだが、官が同じことをやっても見て見ぬふりを決め込むだけだ。
御用新聞と御用学者を従えて、「官様」は今日もお通りになる。民は、これを見ているしかない。なにしろ、「道をつけてやるのに文句があるか。文句をいうようなら道はつけんぞ!」と言われるのが恐ろしい。
しかし、これが恐ろしいのは下々の民ではない。下々の民は、わずか1~2分走行時間が短縮されるトンネル工事22億円も投じるより、安心して入院できる医療費に回してもらう方を歓迎するに決まっている。
恐ろしいのは、やはり「天の声」しか聞く気のない役人と、税金を一銭でも多くむしり取ろうと企む土建屋どもだけだ。
提案通りにいかない場合
日本は先進国の中で一番、国民が行政を訴えても勝てない国らしい。基本的に、「官尊民卑」の伝統が息づいているのだろう。「公僕」というのは世を忍ぶ仮称に過ぎないのだが、愚鈍な民はこれに簡単に騙され日々を送っている。
ある日、騙されていることに気づいた民が官を訴えたところで、法をつくり、法を執行するのも官だから、勝てるはずもない。いくら法が整備されたところで、官とツルんだ民でなければ法は無いに等しい。
さて、公共事業における総合評価方式で、入札参加者が提案した通りに工事が施工できない場合を想定して、「公共事業における総合評価方式活用ガイドライン」国土交通省:平成17年9月)には、次のような記載がある。
評価内容の担保(2)
「施工において性能等に関わる技術提案の内容に基づき履行できなかった場合に、再度施工が困難あるいは合理的でない場合には、契約金額の減額、損害賠償の請求等を行う。また、工事の仕様を満足できなかったことについて場合、工事成績評定の減点対象とする。」
官とツルんだ民なら、技術提案通りの履行ができようができまいがまったく関係ない。再度施工が困難あるいは合理的でない場合であっても、適当に理由を付ければ、契約金額の減額どころか増額が行われるのが常である。
逆に、官とツルむのを拒んだ民は、再度施工が困難あるいは合理的であっても難癖をつけられ、契約金額の減額、損害賠償の請求等を行われる。工事の仕様を満足させても工事成績評定の減点対象となる。
また、島根県土木工事仕様書にはこう書いてある。
第9条 内水面漁業
河川等の工事において内水面漁業者の権利を侵害する恐れのある場合は、下記の事項に留意すること。
1.請負者は、契約締結後、直ちに漁業協同組合等と別添様式-1により協議を行うこと。
2.請負者は前項の協議において現地協議を求められたときは、速やかにこれに応ずること。
3.請負者は、前号の協議が整ったときは確約書を取り交わすこと。
4.請負者は、第1項又は第2項の協議が整ったときは、その旨監督職員に報告し、確認を得ること。
5.請負者は、第1項又は第2項の協議が不調に終わったときは、その旨監督職員に報告し、指示を受けること。
これもどうなっているのか。
欲ボケどもには、「天の声」以外の声は聞こえないらしい。
民間事業でもこれで通用するのか?
河川の近くの民間の開発工事現場から、搬出された残土に基準値を超えた砒素が発見された場合、別のところから持ってきた土をかぶせたり、アスファルト舗装をすれば問題はないのか。
あるいは、あらかじめ砒素が検出された残土を処理するのに、地元や漁協に「洗浄して無害化する」と説明をしておきながら、何の協議もなく吸着層での処理に変更して、地元や漁協から島根県に抗議がきても島根県は何も言わないのか。
漁協同意を得られなくても、協議が不調に終わったことを島根県に報告し、指示を受ければ漁協同意なしに工事着手ができるのか。
これらはまず無理だろう。
最初の、後から砒素が検出されたケースの場合、間違いなく新聞は大きく報道するだろう。そして、間髪をいれずに工事はストップ。砒素が出るのに気付かなかった民間企業は糾弾されるはずだ。
次の、事前に砒素が検出されたことが分り、その処理方法は「最も安全で安く上がる」という理由で、地元や漁協から同意を取り付け、島根県から開発許可を受けながら、事前に何の説明もなく「吸着層」での処理に変更した場合、地元や漁協から許可した島根県に抗議がきても「安全だ!問題ない!」と工事の継続を認めるはずはない。
最後の、漁協同意を得ないまま工事着工ができるかといえば、これはまったく不可能。最初の許可申請を受け付けてもらえないのだから、許可がでるはずがない。
これで工事着工でもすれば新聞は大騒ぎで書き立てるぼだが、官が同じことをやっても見て見ぬふりを決め込むだけだ。
御用新聞と御用学者を従えて、「官様」は今日もお通りになる。民は、これを見ているしかない。なにしろ、「道をつけてやるのに文句があるか。文句をいうようなら道はつけんぞ!」と言われるのが恐ろしい。
しかし、これが恐ろしいのは下々の民ではない。下々の民は、わずか1~2分走行時間が短縮されるトンネル工事22億円も投じるより、安心して入院できる医療費に回してもらう方を歓迎するに決まっている。
恐ろしいのは、やはり「天の声」しか聞く気のない役人と、税金を一銭でも多くむしり取ろうと企む土建屋どもだけだ。
by nakayama-yutaka
| 2009-07-04 00:30
| 砒素騒動
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Comments(3)
Commented
by
島根の星
at 2009-07-04 00:25
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砒素問題の裏金で最近は誰が得しているのかな~?
0
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by
天の声
at 2009-07-04 11:59
x
もちろん天の声の発信者と、天の声しか聞こえない連中に決まっておる。
それに、〇〇億円のヒ素処理予算を〇〇千万円で済むようにしてもらっ
たO建設とコバンザメのN建設とオマケのようなH組じゃろう。最近は、トン
ネル工事現場の管理が一段と厳しくなったらしいから、怪しい格好をして
近づくとかなり怖いらしい。津和野町議員も一回は視察でもしようという気
にはならんもんかの~?
それに、〇〇億円のヒ素処理予算を〇〇千万円で済むようにしてもらっ
たO建設とコバンザメのN建設とオマケのようなH組じゃろう。最近は、トン
ネル工事現場の管理が一段と厳しくなったらしいから、怪しい格好をして
近づくとかなり怖いらしい。津和野町議員も一回は視察でもしようという気
にはならんもんかの~?
Commented
at 2009-07-05 21:31
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。