2009年 06月 19日
久城恵治議員の一般質問 ③ |
益田市議会一般質問 ③
質問議員 久城 恵治
質問要旨
1. 若者の定住とまちづくりについて
2. 機構改革と政策について
3. 現在の益田市政の問題点について
久城議員質問
◇1. 若者の定住とまちづくりについて
若者定住に対する重要性や認識は、執行部を含め市長の考え方は確認している。しかし、具体的施策はこれと言った方向性や計画は出ていない。一流の田舎町実現のために、総体的に重要な部分から選択と集中をもって取り組むべきと思うが、現在の益田市の具体的な取り組みについて訊ねる。
福原市長答弁
◆ 定住対策は、幅拾い分野で子育て福祉、雇用、教育、住居等などの施策が必要である。それぞれ総合力で定住が決まると考える。若者定住については、議員と認識が同じである。総体的に重要な部分から選択と集中をして持っていくことは地域づくりのひとつのきっかけになる。
職場があるから若者が帰ってくというのはこれまでのことで、どの地域でもやっている。益田市が特別ということはない。それ以外の人をどうやって益田市に入ってもらうかと言うことが大事である。そういうものを今後増やしていくか有効活用するかと言うことが重要である。来月には海士町にも視察に行く。その中で前例を見ながら今後の制度の組み立てをしていく。
定住の窓口の一本化が庁内では課題となっている。益田市に住みたい方が相談しやすいような環境を作る。匹見地区には住みたいという問い合わせがある。そうした体験型等の定住事業を行いたい。
久城議員質問
◇2. 機構改革と政策について
4月に市民に分かりやすい、職員が力を発揮しやすい組織を作るために機構改革が行われた。いろいろ市民から意見を戴いているが、今現在において市長が感じる改革のメリットとデメリットがあればお聞かせいただきたい。
福原市長答弁
◆ 機構改革については、始まったばかりで良いとか悪いとか軽々に評価する段階でない、というのが基本的な意識である。
危機管理対策室については、予想される危機への対策には積極的に取り組まなくてはならないと認識している。
また、都市デザインをどうするか、それぞれの部署でどうやって行こうかと議論していくことが大事である。議論することが機構改革に有効となる。
久城議員質問
◇3. 現在の益田市政の問題点について
副市長に尋ねる。
椋木副市長着任後3カ月になろうとしている。いい調整役代理執行者として尽力しているが、今現在での益田市に対する率直な感想と現在の問題点について、優先順位で3番目までお聞かせいただきたい。
椋木副市長答弁
◆ 未だ2カ月余りであるので、全てについて承知しているわけではなく、おいおい勉強させて頂く。
ただひとつだけ、市長も就任して10カ月余りということで、来年の当初予算は市長のカラーがでる予算にならなければならないと思っている。そのために事務事業の見直しをすることについては、私が主として手がけて行きたい。介護関係施策については、(益田)カラーの出る形で皆さんに示したいと思っている。
【感 想】
久城議員と市長とのやりとりを傍聴していると、市長席と議員席を入れ替えれば落着きがよいのではないかと思えるようになってきた。
今まで、答弁は原稿の棒読みでなく、若い市長なりに自分の言葉で答弁していたのだが、この議会ではほとんど原稿を読んでいることと無関係ではない。気ばかり焦って、足が地に着いた具体的な政策らしいものが見えてこない。結局、「検討中」とか「今後取り組んでいく」といった答弁しかできない。下手に言質を取られることがないように当たり障りのないことしか言えないようになってきた感がある。
それでも、時折は「職場があるから若者が帰ってくるというのはこれまでのことで、どの地域でもやっている。益田市が特別ということはない。それ以外の人をどうやって益田市に入ってもらうかと言うことが大事である。」といったトンチンカンな答弁をする。
これまでは、職場がないから若者が帰ってこられないのではないのか。家族のいる若者が生まれ育った所に帰ってこられないのに、他所から人が喜んで定住するはずもない。
併設型中高一貫校」を導入すれば、全国から進学希望の生徒が偏差値43の高校に集まってくる、という話を大真面目にしている津和野のようなことを益田でもやるのか。まだ見ぬ他所の人が来るのを待ってからの町づくりより、地元の人間が安心して暮らせる職場をつくるのが先だろう。
久城議員は、いつものとおり理路整然と時宜を得た質問で、市長の自信を持った積極的な町づくりにかける意気込みに満ちた答弁を期待していたのだろうが、結局得るものは何もなかったようだ。
海士町を視察して、「前例を見ながら今後の制度の組み立てをしていく」という市長に、2ヶ月も経つのに「追々勉強していく」程度の副市長のコンビで益田は大丈夫なのか、というのが正直な感想である。
質問議員 久城 恵治
質問要旨
1. 若者の定住とまちづくりについて
2. 機構改革と政策について
3. 現在の益田市政の問題点について
久城議員質問
◇1. 若者の定住とまちづくりについて
若者定住に対する重要性や認識は、執行部を含め市長の考え方は確認している。しかし、具体的施策はこれと言った方向性や計画は出ていない。一流の田舎町実現のために、総体的に重要な部分から選択と集中をもって取り組むべきと思うが、現在の益田市の具体的な取り組みについて訊ねる。
福原市長答弁
◆ 定住対策は、幅拾い分野で子育て福祉、雇用、教育、住居等などの施策が必要である。それぞれ総合力で定住が決まると考える。若者定住については、議員と認識が同じである。総体的に重要な部分から選択と集中をして持っていくことは地域づくりのひとつのきっかけになる。
職場があるから若者が帰ってくというのはこれまでのことで、どの地域でもやっている。益田市が特別ということはない。それ以外の人をどうやって益田市に入ってもらうかと言うことが大事である。そういうものを今後増やしていくか有効活用するかと言うことが重要である。来月には海士町にも視察に行く。その中で前例を見ながら今後の制度の組み立てをしていく。
定住の窓口の一本化が庁内では課題となっている。益田市に住みたい方が相談しやすいような環境を作る。匹見地区には住みたいという問い合わせがある。そうした体験型等の定住事業を行いたい。
久城議員質問
◇2. 機構改革と政策について
4月に市民に分かりやすい、職員が力を発揮しやすい組織を作るために機構改革が行われた。いろいろ市民から意見を戴いているが、今現在において市長が感じる改革のメリットとデメリットがあればお聞かせいただきたい。
福原市長答弁
◆ 機構改革については、始まったばかりで良いとか悪いとか軽々に評価する段階でない、というのが基本的な意識である。
危機管理対策室については、予想される危機への対策には積極的に取り組まなくてはならないと認識している。
また、都市デザインをどうするか、それぞれの部署でどうやって行こうかと議論していくことが大事である。議論することが機構改革に有効となる。
久城議員質問
◇3. 現在の益田市政の問題点について
副市長に尋ねる。
椋木副市長着任後3カ月になろうとしている。いい調整役代理執行者として尽力しているが、今現在での益田市に対する率直な感想と現在の問題点について、優先順位で3番目までお聞かせいただきたい。
椋木副市長答弁
◆ 未だ2カ月余りであるので、全てについて承知しているわけではなく、おいおい勉強させて頂く。
ただひとつだけ、市長も就任して10カ月余りということで、来年の当初予算は市長のカラーがでる予算にならなければならないと思っている。そのために事務事業の見直しをすることについては、私が主として手がけて行きたい。介護関係施策については、(益田)カラーの出る形で皆さんに示したいと思っている。
【感 想】
久城議員と市長とのやりとりを傍聴していると、市長席と議員席を入れ替えれば落着きがよいのではないかと思えるようになってきた。
今まで、答弁は原稿の棒読みでなく、若い市長なりに自分の言葉で答弁していたのだが、この議会ではほとんど原稿を読んでいることと無関係ではない。気ばかり焦って、足が地に着いた具体的な政策らしいものが見えてこない。結局、「検討中」とか「今後取り組んでいく」といった答弁しかできない。下手に言質を取られることがないように当たり障りのないことしか言えないようになってきた感がある。
それでも、時折は「職場があるから若者が帰ってくるというのはこれまでのことで、どの地域でもやっている。益田市が特別ということはない。それ以外の人をどうやって益田市に入ってもらうかと言うことが大事である。」といったトンチンカンな答弁をする。
これまでは、職場がないから若者が帰ってこられないのではないのか。家族のいる若者が生まれ育った所に帰ってこられないのに、他所から人が喜んで定住するはずもない。
併設型中高一貫校」を導入すれば、全国から進学希望の生徒が偏差値43の高校に集まってくる、という話を大真面目にしている津和野のようなことを益田でもやるのか。まだ見ぬ他所の人が来るのを待ってからの町づくりより、地元の人間が安心して暮らせる職場をつくるのが先だろう。
久城議員は、いつものとおり理路整然と時宜を得た質問で、市長の自信を持った積極的な町づくりにかける意気込みに満ちた答弁を期待していたのだろうが、結局得るものは何もなかったようだ。
海士町を視察して、「前例を見ながら今後の制度の組み立てをしていく」という市長に、2ヶ月も経つのに「追々勉強していく」程度の副市長のコンビで益田は大丈夫なのか、というのが正直な感想である。
by nakayama-yutaka
| 2009-06-19 00:34
| 益田市議会
|
Comments(0)