2009年 05月 12日
今夏ボーナス減額せず! |
島根県は人事院勧告無視!?
島根県人事委員会(中村寿夫委員長=写真左)は、島根県職員の今夏のボーナス(期末・勤勉手当)について、減額の臨時勧告を行わないことを決め、溝口善兵衛知事に11日、報告した、と今日の新聞は報じている。
人事委員会によると、夏季ボーナスの支給月数は、島根県は1.905カ月分だが、給与カットなどにより、人事院の臨時勧告を反映させた場合の国家公務員の1.95カ月分より、既に低い水準にある。このため、人事院の減額の臨時勧告を見送った、という。
島根県のラスパイレス指数は、平成20年4月現在で、92.9。これは全国47都道府県の中で45番目の低さだ。未だに「官製談合」と縁の切れない利権のデパートのような県だが、下っ端の役人はそれなりに犠牲をはらっているいるのだから、これは分らぬでもない。
しかし、同じ新聞の記事に「一方、県内の市町村は、職員給与の水準を決める参考にしてきた国、県の方針が異なり、「ダブルスタンダード」が生じたことに困惑。雲南市の稲田和久人事課長は『国にならうか、県にならうか。悩ましい』と話した。」とある。
とぼけるな!雲南市でさえラスパイレスは95.1で、島根県より2.2ポイントも高い。人事院の増額勧告にはホイホイ追随するが、減額勧告には「国にならうか、県にならうか。悩ましい。」ときた。悩む理由などどこにもない。せめて、島根県並みのラスパイレスを実現させてから悩め、といいたいところだ。
益田市・津和野町の状況
平成20年4月の段階で、益田市のラスパイレスは、なんと99.6。これは県内市町村の中では堂々の第1位だ。津和野町は93.9だが、県内町村では4番目に高い。(吉賀町は3番目に高い)
島根県内市町村別ラスパイレス指数
2008年 2007年
松江市 98.2 ← 97.5
浜田市 96.1 ← 95.3
出雲市 98.2 ← 99.1
①益田市 99.6 ← 98.3
大田市 96.0 ← 95.1
安来市 97.0 ← 96.5
江津市 94.5 ← 94.9
雲南市 95.1 ← 92.6
③東出雲町 99.3 ← 98.0
奥出雲町 89.6 ← 91.7
飯南町 91.4 ← 89.9
②斐川町 99.4 ← 95.3
川本町 90.9 ← 89.6
美郷町 91.9 ← 94.4
邑南町 94.6 ← 93.3
津和野町 93.9 ← 93.1
吉賀町 95.9 ← 93.6
海士町 81.3 ← 77.9
西ノ島町 84.4 ← 84.5
知夫村 86.5 ← 84.4
隠岐の島町 89.4 ← 88.0
島根県平均 96.4 ← 95.6
益田のハローワークに行けば、日給月給で、日当7千円程度の求人票がほとんどだ。それでも、50歳を過ぎれば面接すらしてもらえない状況だ。これで、どういう思考回路を持っていれば「国にならうか、県にならうか。」悩むことができるのか。
役所の人事課長や自治労の幹部は一度ハローワークに行って、求人票を見て考えてみてはどうか。もちろん、市長、副市長、町長、副町長にもぜひ一度視察されたい。できれば、議員諸氏にも勧めたい。少しは自分の置かれている立場が理解できるだろうから、悩む理由などたちどころに霧消するはずだ。
この際、役所も津和野の公立病院のように、働きに応じた「年俸制」でも導入してみるか。詳しいことは津和野町に行って聞けばすぐ教えてくれるはずだ。
【参考資料】
島根県人事委員会報告の記事
しかし、毎度のことだが、こんな薄っぺらな記事ばかり読んでいては、世の中の真実は見えてこない。この記事からは、国と県との狭間で苦悩する善意の市町村、といった雰囲気しか感じられないが、管理職も組合とグルになって、途方もない「給与利権」をしっかりと守っている破綻寸前の地方自治体の役人の真実の姿は、益田タイムズしか報道しない。
人事院勧告
ラスパイレス指数とは
島根県のラスパイレス指数
島根県内市町村のラスパイレス指数
地方公務員の給与水準(総務省)
島根県人事委員会(中村寿夫委員長=写真左)は、島根県職員の今夏のボーナス(期末・勤勉手当)について、減額の臨時勧告を行わないことを決め、溝口善兵衛知事に11日、報告した、と今日の新聞は報じている。
人事委員会によると、夏季ボーナスの支給月数は、島根県は1.905カ月分だが、給与カットなどにより、人事院の臨時勧告を反映させた場合の国家公務員の1.95カ月分より、既に低い水準にある。このため、人事院の減額の臨時勧告を見送った、という。
島根県のラスパイレス指数は、平成20年4月現在で、92.9。これは全国47都道府県の中で45番目の低さだ。未だに「官製談合」と縁の切れない利権のデパートのような県だが、下っ端の役人はそれなりに犠牲をはらっているいるのだから、これは分らぬでもない。
しかし、同じ新聞の記事に「一方、県内の市町村は、職員給与の水準を決める参考にしてきた国、県の方針が異なり、「ダブルスタンダード」が生じたことに困惑。雲南市の稲田和久人事課長は『国にならうか、県にならうか。悩ましい』と話した。」とある。
とぼけるな!雲南市でさえラスパイレスは95.1で、島根県より2.2ポイントも高い。人事院の増額勧告にはホイホイ追随するが、減額勧告には「国にならうか、県にならうか。悩ましい。」ときた。悩む理由などどこにもない。せめて、島根県並みのラスパイレスを実現させてから悩め、といいたいところだ。
益田市・津和野町の状況
平成20年4月の段階で、益田市のラスパイレスは、なんと99.6。これは県内市町村の中では堂々の第1位だ。津和野町は93.9だが、県内町村では4番目に高い。(吉賀町は3番目に高い)
島根県内市町村別ラスパイレス指数
2008年 2007年
松江市 98.2 ← 97.5
浜田市 96.1 ← 95.3
出雲市 98.2 ← 99.1
①益田市 99.6 ← 98.3
大田市 96.0 ← 95.1
安来市 97.0 ← 96.5
江津市 94.5 ← 94.9
雲南市 95.1 ← 92.6
③東出雲町 99.3 ← 98.0
奥出雲町 89.6 ← 91.7
飯南町 91.4 ← 89.9
②斐川町 99.4 ← 95.3
川本町 90.9 ← 89.6
美郷町 91.9 ← 94.4
邑南町 94.6 ← 93.3
津和野町 93.9 ← 93.1
吉賀町 95.9 ← 93.6
海士町 81.3 ← 77.9
西ノ島町 84.4 ← 84.5
知夫村 86.5 ← 84.4
隠岐の島町 89.4 ← 88.0
島根県平均 96.4 ← 95.6
益田のハローワークに行けば、日給月給で、日当7千円程度の求人票がほとんどだ。それでも、50歳を過ぎれば面接すらしてもらえない状況だ。これで、どういう思考回路を持っていれば「国にならうか、県にならうか。」悩むことができるのか。
役所の人事課長や自治労の幹部は一度ハローワークに行って、求人票を見て考えてみてはどうか。もちろん、市長、副市長、町長、副町長にもぜひ一度視察されたい。できれば、議員諸氏にも勧めたい。少しは自分の置かれている立場が理解できるだろうから、悩む理由などたちどころに霧消するはずだ。
この際、役所も津和野の公立病院のように、働きに応じた「年俸制」でも導入してみるか。詳しいことは津和野町に行って聞けばすぐ教えてくれるはずだ。
【参考資料】
島根県人事委員会報告の記事
しかし、毎度のことだが、こんな薄っぺらな記事ばかり読んでいては、世の中の真実は見えてこない。この記事からは、国と県との狭間で苦悩する善意の市町村、といった雰囲気しか感じられないが、管理職も組合とグルになって、途方もない「給与利権」をしっかりと守っている破綻寸前の地方自治体の役人の真実の姿は、益田タイムズしか報道しない。
人事院勧告
ラスパイレス指数とは
島根県のラスパイレス指数
島根県内市町村のラスパイレス指数
地方公務員の給与水準(総務省)
by nakayama-yutaka
| 2009-05-12 22:35
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