議員のあり方 |
議員のあり方検討委員会とは
益田市3月定例議会が開催され冒頭に議員のあり方が討議されている。
何故、いまここで論議されなければならないのか。そんなに重要なものなのか。議員は、「議会は市の最高決議機関である」と自負し、有識者であると認識している様を見るに、この基本的要素を理解していないのか、それとも議会基本条例に違反している言動が顕著なので、基本条例以上の要素を含めたものを制定しようとしているのか。
議会基本条例にしても他市の制定した条例をそのままコピーしたものを議長名で制定しましたと議会事務局で発表しているもので、益田市議会で精査して制定したものではない。この辺の見解から益田市議会は幼稚な部分を含んでいる。
先に「匹見・美都総合支所廃止案」についても討議しているが、反対意見者の意見はあったが、賛成議員の意見は無いままで採決している。討議とは、賛否両論を議論するものが討議であって、片方のみの論議だけで討議はできない。討議できないものを採決するような議会に「議会基本条例」「議員のあり方検討委員会」など、絵に描いた餅に過ぎない。
それより「懲罰委員会を設置し、上記の条例に付加してはどうか。審議が逆行してはいないか。市民の血税で議会が構成している、この基本的観念に基づいて議会運営を実施されたい。
◇地方議会・「議員のあり方に関する」論点
地方議会の存在意義・多様な住民が参画する意義はなにか。
議会は、住民自治の基盤である。合議制の住民代表機関として、地域の民主的な合意形成を進め、民意を集約して団体意思を決定するという重要な役割を有している。
住民にとって身近であるべき議会に、住民の理解と関心が得られない状況は、地方自治・住民自治の根幹に関わる深刻な問題である。
今後、人口減少社会において増大する課題に対して、多様な層の住民が参画する議会であることが、住民にとって納得感のある合意形成を行うことにつながるのではないか。
地方議会議員のなり手不足は地方自治の根幹に関わる大きな問題である。自分が住む自治体の最も身近であるべき議会に対して住民の理解が低い背景には地方議会一般の問題があるのではないか。地方議会の存在意義が十分に理解されていないことがそもそもの問題である。
地方対都市、若者対高齢者のような社会の分断を回避する仕組みとして議会は重要である。そのために多様な人材が参画できるようにする必要があるのではないか。
国の意思決定に反映されない多様な意見や地域特性を、地域の意思決定に反映させるためには、多様な住民が地方議会に参画する必要があるのではないか。
議会は地域の代表、住民の代表として正統性を有するものだが、首長が自ら住民と直接つながって住民の声を吸い上げるようになった最近では、議会は何を目指すのかが問われている。
地方議会は多様な住民の意見を反映させるという点で、首長には持てない正統性があるのではないか。色々な人が入っていないと議会が多様であるといえないので、多様な人材を確保するための環境整備を進めないといけない。
人口減少や議員のなり手不足は全国的に生じうる現象であり、将来想像される姿からこれだけは実現すべきという対策を考えるべきではないか。